寄稿


1日1日を大切に「歩」む

德田 治子
縄文アソシエイツ株式会社コンサルタント

マーケティングリサーチ会社でマーケティング戦略、事業開発、海外事業進出支援に従事。その後、外資系コンサルティングファームでブランド経営戦略を推進。現在は、人材コンサルティング会社で、日系の製造業の経営課題を解決のため、経営者と価値ある人材との出会いの創出、次世代後継者選びや育成(エグゼクティブコーチング)なども実施している。ライフワークとしてNPO法人でダイバーシティ推進、女性リーダー育成なども行う。

 2025年、私は日本と海外を行き来しながら、新たな挑戦に取り組む予定です。将来的には海外移住も視野に入れ、この1年を自分の成長と未来への第一歩と位置づけています。
 世界が混乱を迎えた2020年以降、戦争、地球温暖化、国際問題、そしてパンデミックが続き、多くの人が不安を抱えている状況です。しかし、そんな時代だからこそ、新たな希望を見いだせると信じています。
 私が目指すのは、未知の環境に飛び込みながら、一歩一歩進むことで得られる学びや成長を楽しむこと。その小さな積み重ねが未来を切り拓く力になると信じています。

情報社会を生き抜くために

 現代は情報があふれ、多様な意見が交差する時代です。その中で、情報の氾濫が不安を増幅させる一因になっていると感じます。
 例えば、アメリカの大統領選挙では、私はハリス氏の当選を期待していました。トランプ大統領が劣勢もしくは接戦になると思っていたのですが、結果はトランプ大統領の圧勝。そのとき、自分の情報収集が偏っていたことに驚かされました。SNSのアルゴリズムは、私が「見たい」と思う情報ばかりを提示し、視野を狭めてしまっているのだろうと気づきました。このような環境の中では、情報を鵜呑みにせず、自分自身で正しいものを見極める力がますます重要になっていると感じます。多面的な視点を持ち、自分自身の価値観や信念を頼りに、正しい方向を見出す力を身に着けたいと思います。

見極める力を鍛えるための行動

 情報社会を生き抜くために、私は以下の3つを意識して行動しています。

1. 情報の信頼性を確認する
 ニュースや話題をそのまま受け入れるのではなく、一次情報を確認し、その背景を深く理解する習慣を持つこと。
2. 異なる意見を知る
 自分と異なる視点や価値観にも耳を傾けることで、偏見を減らし、バランスの取れた判断を養うこと。
3. 継続的な自己成長
 新しい知識を柔軟に受け入れるために、日々の学びを積み重ね、自分自身をアップデートすること。

 これらの取り組みが、日々の小さな一歩から大きな変化を生み出す原動力になると信じています。

不安を安心に変える「可視化」の力

 不安の多くは、「未知」や「不確実性」から生まれます。しかし、その不安に対処する方法は、意外と身近なところにあるのです。先日、私は四天王を祀る聖徳太子ゆかりの大阪・四天王寺を訪れ、「八方除守」というお守りを購入しました。そのお守りを手にした瞬間、「これで、大丈夫」という自然な安心感が心を包みました。不安を軽減し、前向きな気持ちを取り戻すためには、「目に見える形」で安心感を得ることが大切だと感じました。
 先が見えにくい時代、占いやお守りといったシンプルなツールが多くの人に支持されている理由は、不安を「見える化」し、前向きな気持ちを引き出してくれるからではないでしょうか。これらは、希望を見つけるための小さなきっかけになると実感しています。

希望を持って未来を歩む

 どんなに不確実な時代でも、小さな一歩を積み重ねていくことで道は開けると思います。
 足もとを見つめ、目の前の1日1日を大切にすることで、未来への希望が芽生えていくのです。
 私にとって2025年は、新しい挑戦をスタートする特別な年です。未知の環境での学びや出会いが、自分自身を成長させ、将来の大きな可能性を切り拓く力になると信じています。そして、自分の心のコンパスを信じることが、未来を切り拓くカギとなるのです。
 この小さな一歩が、私自身だけでなく、読者の皆さまにとってもより良い未来への第一歩となることを願っています。その未来は、今日の一歩から始まります。