それぞれの足もとから、
未来をみる。

巻頭言

 新春に向けて、さまざまな業界が2025年を予測し、動向や潮流を語っています。
 世界のきな臭い動きや新たな感染症不安も、依然としてわたしたちと隣り合わせです。
 AIやロボットとヒトとの共生のあり方については希望と不安の双方で未来が描かれ、ファクトとフェイクは複雑に混じり合い、絡み合い、日々社会の一部として浸透しています。
 あなたの足もとからは、どのような景色が見えていますか。
 その未来を、あなたはどのように感じていますか。

 一人ひとりの「イマココ」に無限の示唆が含まれていることは、「N=1」の理解と、そこから価値を見出していくことの有意性を語るまでもなく明らかです。
 そこで、2024年の年末、12名のMARKETING HORIZONの編集委員の「イマココ」と、そこから見える未来を集めてみました。
 それぞれが立っている場所も、顔を向けている方角も異なります。当然、見えている景色も異なるでしょう。「未来」という同じ単語を用いても、その未来の景色も、未来への思いも異なるはずです。
 共通の未来も、まったく異なる未来も、そのどちらの景色もここにはあります。
 ぜひご自身の足もとから見える未来と照らし合わせながら、さまざまな未来についてお読みください。

本誌編集委員長 ツノダ フミコ