第6回
国際社会における
ゴールデンルール

 さまざまな困難に遭遇したとき、人は原理原則に立ち戻ることで正解に近づくことができます。
または、先人の言葉を参考にすることで事態を打開できることがあります。
 そこで私がこれまで先輩に教わり、あるいは体験したり、書籍から学んだことをお伝えさせていただきたいと思います。

其の1

国際社会における
ゴールデンルール

 日本人には、思いやりや助けあいの精神があります。一方で、「これだけやっているのだから、こんなにがんばっているのだから、いざというときには誰かが何とかしてくれるだろう、誰かが助けてくれるだろう」という甘えもあります。義侠心であり、美学でもありますが、ときと場合によっては相手にとって大いなる有難迷惑になるときがあります。
 国際社会では「自分のことは自分で守る」というのがグローバルなゴールデンルールなのです。

其の2

科学的に仕事をする

 仕事は思い込みではなく、客観的な眼と心を持って取り組まなければなりません。具体的には、データで物事を把握、検証し、自分の仕事を点検し、見直し、改善していくことです。 
 現実の市場は一見、複雑なように見えますが、よく分析、観察してみると、そこに意外と整然とした法則性が発見されるものです。その発見を仕事に活かすことも「科学的に仕事をする」ことのひとつです。

公益社団法人 日本マーケティング協会
会長 藤重貞慶