さまざまな困難に遭遇したとき、人は原理原則に立ち戻ることで正解に近づくことができます。または、先人の言葉を参考にすることで事態を打開できることがあります。そこで私がこれまで先輩に教わり、あるいは体験したり、書籍から学んだことをお伝えさせていただきたいと思います。
其の1
お客様と企業、時代と企業の「息が合っている」ことが重要
よい商品、よいサービスを提案しても、必ずしもそれがすぐに受けいれられるとは限りません。何事にもタイミングというものがあり、商品やサービスを提案する場合も、お客様と企業、時代と企業の「息が合っている」ことが重要です。
そこで、どうすれば「息が合う」かが問題になってくるわけですが、お客様のことを一所懸命考え、研究し続けていれば、おのずと「次の時代はこれだな」というものが見えてきます。「勘が働く」ということですが、その勘は当てずっぽうではなく、その時代の呼吸を感じとって出されたものなので、そういう商品や企業サービスは必ず歓迎されます。
其の2
人間は何のために生きているか
人間は何のために生きているかというと、社会や人の役に立つために生きているのです。そして、誰もが「歳をとっても社会や人の役に立つ人生を歩みたい」と思っています。
企業は人々のそういう夢、希望、人生設計が実現することをサポートし、そうすることで、社会や人の役に立つのでなければなりません。
公益社団法人 日本マーケティング協会
会長 藤重貞慶